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2010年06月28日

明日は”小さな演奏会”。

明日は”小さな演奏会”。
いよいよ、明日は、
『琉球の子守唄とライアの小さな演奏会』を開催します。
明日はここ、てぃ〜だの家に、
妊婦さんや生まれたばかりの赤ちゃんとママ達が集います。

11:00より約1時間の演奏会ですが、
てぃ〜だの家の開場は 10:45 を予定しています。

それより早くご来場いただいても、ゲネプロ等の為、
入場出来ないことがありますので、時間をお間違えの無いようご来場下さいませ。


明日予定している演奏曲はこちらです。

          ねんねぐゎし(徳之島)
           東ろうざ(石垣島)
          ばんがむり(宮古島)
          雨やふいひんな(与那国)
          北七つ星ユンタ
          月ぬ美しゃ
          波照間島の上なか 
          名付けの子守唄  etc  

いにしえから伝わる子守唄をオリジナルの編曲で演奏し、唄います。

ライアアンサンブル”きよら”の奏でる竪琴
『ライア』という弦楽器は、
赤ちゃんを優しくくるむような温かい音色です。

産まれたばかりのあかちゃんには、
家庭に身近にあるピアノやその他の楽器の音はまだ
ちょっと強すぎるんですね。

機械的な電子音は尚更のこと。

刺激ばかりが強く、決して赤ちゃんにふさわしいものではありません。

でも、そうはいっても、今の家庭には
あらゆる電子音が鳴り響いています。我が家も例外なく同じ。
電話、携帯、PC、テレビ、CD、炊飯器、洗濯機、オーブンレンジ、冷蔵庫etc...
私達大人は、自分の不快だと思う音や必要のない音には
耳に入ってこないよう、音を選別して聞き逃す術を持っていますが、
全身が感覚器の赤ちゃんにはまだそれが出来ません。

全ての音を無防備に全身で吸収しています。
強い刺激のストレスにさらされすぎると当然、
それを消化することが上手くできません。
夜になっても興奮した状態が続いて
穏やかに眠りにつけないことも増えてきます。
赤ちゃんの健やかな成長に必要なベールに包まれた安心感を得にくくなり、
夢見心地から必要以上に早く覚醒させられてしまいます。

(先日、産まれて初めて聞くような大音響の近くに連れ出してしまった
ウチのあかんぼさん。さすがにその晩は夜泣きして寝付けませんでした。苦笑)


しかしながら、その現代社会に氾濫する電子音の嵐から、
幼い赤ちゃんをまもれるコトはもはや至難の業。

だからこそ、

小鳥のさえずりや草セミの鳴き声で目を覚まし、
風のそよぐ音や波の音、雨のしたたる音、
夜の虫の声やフクロウの声、
夜風に揺れる笹の音で眠りに誘われる。

そんな自然の奏でる生きた音を少しでも多く聞かせてあげたいものです。
この子達の原風景に響き渡る音が、決して機械的な音だけで無いように・・・
大きくなっても、自然界の繊細な音に耳を澄ますことが出来るように・・・


”きよら”がつま弾くライアの音色が、
そんな自然界のバイブレーションと同じように
赤ちゃんを大らかに包み込み、
赤ちゃんの健やかな誕生と成長に祈り込める
母の声と同じように
赤ちゃんの全身全霊に響き渡るといいなと願っています。

お腹の中の赤ちゃんや生まれたての赤ちゃんにとって、
一番安らぎを与えるのは、なんと言っても母親の生声。
美しいプロの歌声をCDを通して聞かせても、
母親の生声には到底かないません。

明日は、演奏される子守唄を少しでも
みんなで一緒に口ずさめるように、
できる限り歌詞カードを準備したいと思います。


わらべうたには、人間の生きた知恵が凝縮されていると言われています。

理由もわからず、泣き愚図る赤ちゃんにも
そして、それに心かき乱され、イライラする母親自身にも、

1つの子守唄を
呪文のように唱え、静かに唄うことで
少しずつ平常の自分の精神状態に戻してくれる・・・。
そんな経験を私も何度もしたことがあります。

子守唄は、子をあやす母自身の
いざというときの心の拠り所になってくれるんですよね。

あなたは、無意識の間に
口からこぼれる十八番の子守唄を持っていますか・・・。



今日は明日演奏される唄の中の1つをご紹介。

ばんがむり

我んが守り  ぷどうわさば    (私が守り育てたら)

姉が漕ぎ ぷどうわさば       (姉さんがゆらし育てたなら)

泣かだなしゅうてい母がぷいなり   (泣かずに母さんのようになって)

言まだなしゅうてい親が丈なり   (むずからずに父さんのようになってね)



宮古島の有名な子守唄ですね。
昔は、若い父母は貴重な労働主でしたから
幼子の子守りは守姉(むいあに)に任されていました。

大和(本土)では、
貧しさのあまり、早くから奉公に出された少年や少女達が
家を離れて、雇われた家の子の子守りを長い期間任され、
ふるさとを恋しむ、哀愁帯びた子守唄が多いのですが、
反面、沖縄は、実姉や近所の娘達が
大事な子どもを育てる『守姉(むいあに)』として
リスペクトを持って呼ばれることが多く、
その守姉たちの子守りに携わる誇りを
唄ったものが多いのが特徴的です。

あまりに美しいその琉球の旋律と
力強く生きてきた先人達の気概や知恵を授り、
決して楽でない現代の子育て環境ではありますが
子を授かった"感謝”という原点に立ち返り
みんなで緩やかにしなやかに漕ぎ出していきましょう・・・。



なお、現在空席が1組様分あります。
急遽、参加したいという方も、是非お気軽にお問い合せくださいね。


定員20組に達しましたので、受付を終了いたします。
ありがとうございました。

てぃ〜だの家 メールアドレス welcome@tidakids.info
       電話 098-835-5735









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