2010年07月01日
沖縄の子守唄と県産ライア。
29日火曜日は、『琉球の子守唄とライアの小さな演奏会』を
無事終えることができました。
産まれて間もない赤ちゃんとママ13組、妊婦さん7組、
そしてそのお友だちやご家族の皆様をてぃ〜だの家へお迎えして、
和やかな雰囲気の中で、演奏会を楽しむことが出来ました。
ご参加頂いたみなさん、いかがでしたか?
是非、ご感想をメールなどでお聴かせ下さいね。
ご好評であれば、また継続的に企画したいと思います。
(クリックすると大画像で見れます。)
演奏をしたライアアンサンブル"きよら"のメンバーは
NPO法人うてぃーらみやのわらべうた講師として、
毎週火曜日の『子育ちわらべうた月の庭』に参加しています。
県内の子育て支援センターや、保育園、幼稚園、小学校、養護施設など
年中、各所へと出張しております。
てぃ〜だキッズミュージアム、ムジカクラブとして
わらべうたクラスやライア個人レッスンなども開校しています。
最近では、ピアノを購入して習うより、
ライアを購入して習いたいという親子もとても増えています。
そんな中、メンバーの一人、木下絵美がこの7月から、
お子さんやお母さん、親子を対象とした
わらべうたとライアの小さなお教室を始めることになりました。
こちらが、そのホームページです。>>>>>>>>>
かわいい絵美ちゃんが始めた小さなお教室。
きっと、あなたの子育てにそっと寄り添ってくれますよ。オススメです。
どうぞ、詳細などお気軽にお問い合せ下さいね。
そして、今回の演奏会で使われたライアは、なんと
なんと、国産ライア。いや県産ライアなんです。
こちらがその楽器『あやはべる』(沖縄の方言で美しい蝶の意)です。
本当に美しい楽器です。
日本で使用されるライアの多くはヨーロッパの工房で作られ、
輸入され、販売されていますが、国産ライアは本当に希少です。
まして、この『あやはべる』は、シイの木や相思樹、桑など、
厳選された沖縄の県産木を使用して作られた竪琴なのです。
その音色は、『うたを唄うように美しい!特に琉球音楽を演奏する
ときには格段に違う』と、県内の奏者達を既に魅了しています。
うるま市のてるる詩の木工房で
高良ご夫妻によってひとつひとつ手作業で作られています。
その日の演奏会にもご夫婦揃って聴きに来てくださいました。
現在も、この手作りのライア”あやはべる”の他、さらに製作の難しい
アルトライアを手掛けていらっしゃるそうです。
お子様でも赤ちゃんを抱えるように演奏できる『ことのとは』は、
キンダーサイズのライアでは他に類を見ない美しい音色を奏でます。
基本はペンタトニック(9弦5音c-a-g-e-d-c-A-G-E)ですが
琉球音階なども調弦できるそうです。
ご家庭で、優しいライアの音色を身近に手軽に楽しめるのはステキなこと。
只今、てぃ〜だの家内、しぜんの雑貨とおもちゃの店”星のかけら”でも
1台(シイの木製)、お取り扱いさせていただいております。
今後も、高良さんの製作されるライア(竪琴)は
星のかけらで、ご紹介し、お取り扱いさせて頂く予定ですので、
興味のある方は、是非、お気軽にお声かけくださいませ。
実際に触ってその音色を試聴していただけます。
ライア製作者高良さんの記事を見つけました。
是非、お読み下さい。>>>>>>>>>
長くなりますが、
今日は当日お配りしたプログラムの内容を以下に記載しておきます。
________________________
演奏曲(順不同)
ねんねぐゎし(徳之島)
ねんねぐゎし ねんねぐゎし (ねんねこせ)
ねんねぐゎしゅんちどぅ (ねんねするとて)
泣きゅらや (泣くのだね)
ねんねぐゎし ねんねぐゎし (ねんねこせ)
ねんねぐゎし〜よ(ねんねこせ)
ねんねぐゎし ねんねぐゎし (ねんねこせ)
しだかかじぐゎぬ (涼しい風が)
ふしゃらばや (欲しいのなら)
ねんねぐゎし ねんねぐゎし (ねんねこせ)
ねんねぐゎし〜よ(ねんねこせ)
ねんねぐゎし ねんねぐゎし (ねんねこせ)
あだんぬしやいじ (アダンの下へ行き)
はじあびら (風にあたろう)
ねんねぐゎし ねんねぐゎし (ねんねこせ)
ねんねぐゎし〜よ(ねんねこせ)
東(あが)ろうざ(石垣島)
九年母ん木(ぎ)木ぬ 下ながよ 香さん木ぬ 下ながよ
子守りゃ達ぬ 揃る寄てィよ 抱なァ達ぬ ゆら寄てィよ
ばんがむり(宮古島)
我んが守り ぷどうわさば (私が守り育てたら)
姉が漕ぎ ぷどうわさば (姉さんがゆらし育てたなら)
泣かだなしゅうてい母がぷいなり (泣かずに母さんのようになって)
言まだなしゅうてい親が丈なり (むずからずに父さんのようになってね)
雨やふいひんな(与那国)
北ぬさんがいてぃぬ たありん
牛ぬ鞍や 山羊に掛ぎてぃ
馬ぬ鞍や 牛に掛ぎてぃ
縦糸ん足らぬ 横糸ん足らぬりゃ
雨や降いひんなよ たんで たんで
北七(にしなな)つ星(ぶすぃ)ユンタ
北七(にしなな)つ 星(ぶすい)どぅよ (北七つ 星は)
天(てぃん)ぬ 阿司前(あずぃまい)から (天の役人から)
島治(すまうた)いで ゆちゃら (島を治めなさいといわれたが)
国治(ふんうた)いで ゆちゃら (国を治めなさいといわれたが)
んばでぃいずだる 故(ゆー)やんでどぅ (いやといった 故に)
ゆむぃでぃ受(う)きだる つぃにゃんどぅ (否といったわけで)
うすぃぬふぁーにうんうとぅしぬ (丑の方にふみ落として)
にしぬ ふぁーにうんうとぅしぬ (北の方にふみ落として)
まきぶどぅりしーうんさ (巻き踊りをしているよ)
ゆいぶどぅりしーうんさ (結い踊りをしているよ)
月ぬ美しゃ
月ぬ美しゃ 十日三日 (月の美しいのは 十三夜)
美童美しゃ 十 七つ (乙女の美しいのは 十七歳)
ホーイチョーガ
東りから上りおる 大月ぬ夜 (東から昇る 大きなお月様の夜)
沖縄 八重山 照らしょーり (沖縄も八重山も 照らして下さい)
ホーイチョーガ
あんだぎなーぬ 月の夜 (あれほど美しい月の夜)
我がけーら 遊びょーら (私たちも遊びましょう)
ホーイチョーガ
波照間島の上なか
波照間ぬ上なか (波照間の上に)
下八重山ぬ上なか (下八重山の上に)
ホーイチョーガ
昔世や給ぼられ (昔の世を給われ)
神ぬ世や給ぼられ (神の世を給われ)
ホーイチョーガ
波波
なーみなーみ
わんわちゃくい
ゆーちぬさーちぬ
はなもうもう
天(てぃん)の下(しちゃ)から
(てぃん)の(しちゃ)から
大波(ウフナミ)
持ち来(く)ぅ来(く)ぅ
名付けの子守唄(竹富島)
男子まぬ 名や のーてぃどぅ 付きょうる (男の子の名前は何と付けますか)
ふくれま てぃーどぅ 名や 付きょうる (保久利まーと 付けます)
うれみしゃ うれみしゃ ふくれま給られ (うれしいね 保久利まーの名を頂いて)
すっつぁら すっつぁら ふくれま給られ (誉れだ 保久利まーの名を頂いて)
女子まぬ 名や のーてぃどぅ 付きょうる (女の子の名前は何と付けますか)
かいせま てぃーどぅ 名や 付きょうる (カオセまーと 付けます)
うれみしゃ うれみしゃ かいせま給られ (うれしいね カオセまーの名を頂いて)
すっつぁら すっつぁら かいせま給られ (誉れだ カイセまーの名を頂いて)
〜おわりに〜
あけもどろの花のさいわたり
あれよ みれよ きよらやよ
かつて、琉球の先人達は、森羅万象と深く繋がり合って生きていました。
大いなる自然に、神仏の崇高さを見出し、
畏敬の念、畏怖の念を持って、賛美し、
祈り唱えながら、生きていたことが、
おもろに触れるとよく伝わってきます。
わらべうたや子守唄も同様です。
その一つ一つの旋律に残された唄のあまりの気高さに
現代を生きる私達は、どれだけ気付けているのでしょうか
その中に託された言霊(ことだま)や音霊(おとだま)を
どれだけ、感じることが出来るのでしょうか
変化する環境と調和し、しなやかに生き抜いてきた先人達は
常に唄を拠りどころとしてきました。
その凝縮された智慧のエッセンスを
口承文化として後世に唄い繋いで来たのが
わらべうたなのです。
今にも途絶えそうな得難きその一筋の光に あいまみえたとき、
はるか悠久の時を超えて、
いにしえから連綿と繋がる命の物語の中に、
私たちは、
たくさんの愛情と祝福を受けて誕生し
今、ここに生かされ、
そして、母として、
確かに命を繋いでいる歓びを
噛みしめることが出来るのです。
________________________
上記に歌詞は記載されていませんが、
首里の航海の安全を祈る唄『だんじゅかりゆし』で
幼子たちの人生の船出、そして親子の子育ての船出に、
カリー(嘉利、嘉例)をつけて、演奏会をスタートさせました。
そして、途中、赤ちゃんをゴロンと寝かせて
『波波』や『天ぬ下から』で布遊びをしたり、
竹富島で赤ちゃんの命名の時に唄われたという『名付けの子守唄』で、
会場に集まった全ての子どもたちの名前をみんなで唱和して唄ったり、
最後のアンコール曲で
赤田首里殿内を唄い、
つむぎちゃんがろうそくを消してくれて、
演奏会をおひらきにしました。
来場者の皆様に手みやげにご用意した
みぃ〜むーん食堂の美味しいお弁当。
喜んでいただけましたでしょうか?
お腹の中で、聴いてくれていた赤ちゃんたちが
誕生したときには、またみんなで、名付けの子守唄を唄いたいものですね。
ぜひ、また、いらして下さいね。
無事終えることができました。
産まれて間もない赤ちゃんとママ13組、妊婦さん7組、
そしてそのお友だちやご家族の皆様をてぃ〜だの家へお迎えして、
和やかな雰囲気の中で、演奏会を楽しむことが出来ました。
ご参加頂いたみなさん、いかがでしたか?
是非、ご感想をメールなどでお聴かせ下さいね。
ご好評であれば、また継続的に企画したいと思います。
(クリックすると大画像で見れます。)
演奏をしたライアアンサンブル"きよら"のメンバーは
NPO法人うてぃーらみやのわらべうた講師として、
毎週火曜日の『子育ちわらべうた月の庭』に参加しています。
県内の子育て支援センターや、保育園、幼稚園、小学校、養護施設など
年中、各所へと出張しております。
てぃ〜だキッズミュージアム、ムジカクラブとして
わらべうたクラスやライア個人レッスンなども開校しています。
最近では、ピアノを購入して習うより、
ライアを購入して習いたいという親子もとても増えています。
そんな中、メンバーの一人、木下絵美がこの7月から、
お子さんやお母さん、親子を対象とした
わらべうたとライアの小さなお教室を始めることになりました。
こちらが、そのホームページです。>>>>>>>>>
かわいい絵美ちゃんが始めた小さなお教室。
きっと、あなたの子育てにそっと寄り添ってくれますよ。オススメです。
どうぞ、詳細などお気軽にお問い合せ下さいね。
そして、今回の演奏会で使われたライアは、なんと
なんと、国産ライア。いや県産ライアなんです。
こちらがその楽器『あやはべる』(沖縄の方言で美しい蝶の意)です。
本当に美しい楽器です。
日本で使用されるライアの多くはヨーロッパの工房で作られ、
輸入され、販売されていますが、国産ライアは本当に希少です。
まして、この『あやはべる』は、シイの木や相思樹、桑など、
厳選された沖縄の県産木を使用して作られた竪琴なのです。
その音色は、『うたを唄うように美しい!特に琉球音楽を演奏する
ときには格段に違う』と、県内の奏者達を既に魅了しています。
うるま市のてるる詩の木工房で
高良ご夫妻によってひとつひとつ手作業で作られています。
その日の演奏会にもご夫婦揃って聴きに来てくださいました。
現在も、この手作りのライア”あやはべる”の他、さらに製作の難しい
アルトライアを手掛けていらっしゃるそうです。
お子様でも赤ちゃんを抱えるように演奏できる『ことのとは』は、
キンダーサイズのライアでは他に類を見ない美しい音色を奏でます。
基本はペンタトニック(9弦5音c-a-g-e-d-c-A-G-E)ですが
琉球音階なども調弦できるそうです。
ご家庭で、優しいライアの音色を身近に手軽に楽しめるのはステキなこと。
只今、てぃ〜だの家内、しぜんの雑貨とおもちゃの店”星のかけら”でも
1台(シイの木製)、お取り扱いさせていただいております。
今後も、高良さんの製作されるライア(竪琴)は
星のかけらで、ご紹介し、お取り扱いさせて頂く予定ですので、
興味のある方は、是非、お気軽にお声かけくださいませ。
実際に触ってその音色を試聴していただけます。
ライア製作者高良さんの記事を見つけました。
是非、お読み下さい。>>>>>>>>>
長くなりますが、
今日は当日お配りしたプログラムの内容を以下に記載しておきます。
________________________
ライアアンサンブル“きよら”
琉球の子守唄とライアの小さな演奏会
● とき: 2010年6月29日(火)11:00〜12:00
●ところ: community space てぃ〜だの家
(那覇市首里大名町1-277)
●出演: ライアアンサンブル“きよら”
田中美也子 北村浩子 木下絵美
(当日、友情出演で 知花洋子さんも参加されました)
presented by community space てぃ〜だの家。
〜ごあいさつ〜
本日は、てぃ〜だの家の小さな演奏会へ
お越し下さり、ありがとうございます。
短い時間ではありますが、琉球のいにしえから伝わる美しい旋律と
ライアの心地よい音色に身を委ねて、解き放たれたひとときを
楽しんでいただけたらと願っています。
産まれてきてくれたあかちゃんたち、そして、
これからこの世に産まれてこようとするあかちゃんたちの誕生を祝福し、
今、まさに始まろうとする、心豊かな人生の船出に、
今日はみんなでカリーをつけたいと思います。
あかちゃんがもし、むずがって泣いたとしても、気にしないでください。
子守唄は、むずがるあかちゃんのために唄ったのですからね・・・
立って、ゆらゆら揺らしてあげてもしいいですし、一緒に唄ってもいいですよ。
今日は、あなたのお気に入りの子守唄を ひとつでも
覚え帰って頂けたらと願っています。
そのひとつの唄が、
きっとこれからのあなたとあかちゃんの長い人生の片隅に
小さなろうそくの灯のような、
こころの拠りどころとなってくれることでしょう。
主催:Comunty spaceてぃ〜だの家。
琉球の子守唄とライアの小さな演奏会
● とき: 2010年6月29日(火)11:00〜12:00
●ところ: community space てぃ〜だの家
(那覇市首里大名町1-277)
●出演: ライアアンサンブル“きよら”
田中美也子 北村浩子 木下絵美
(当日、友情出演で 知花洋子さんも参加されました)
presented by community space てぃ〜だの家。
〜ごあいさつ〜
本日は、てぃ〜だの家の小さな演奏会へ
お越し下さり、ありがとうございます。
短い時間ではありますが、琉球のいにしえから伝わる美しい旋律と
ライアの心地よい音色に身を委ねて、解き放たれたひとときを
楽しんでいただけたらと願っています。
産まれてきてくれたあかちゃんたち、そして、
これからこの世に産まれてこようとするあかちゃんたちの誕生を祝福し、
今、まさに始まろうとする、心豊かな人生の船出に、
今日はみんなでカリーをつけたいと思います。
あかちゃんがもし、むずがって泣いたとしても、気にしないでください。
子守唄は、むずがるあかちゃんのために唄ったのですからね・・・
立って、ゆらゆら揺らしてあげてもしいいですし、一緒に唄ってもいいですよ。
今日は、あなたのお気に入りの子守唄を ひとつでも
覚え帰って頂けたらと願っています。
そのひとつの唄が、
きっとこれからのあなたとあかちゃんの長い人生の片隅に
小さなろうそくの灯のような、
こころの拠りどころとなってくれることでしょう。
主催:Comunty spaceてぃ〜だの家。
演奏曲(順不同)
ねんねぐゎし(徳之島)
ねんねぐゎし ねんねぐゎし (ねんねこせ)
ねんねぐゎしゅんちどぅ (ねんねするとて)
泣きゅらや (泣くのだね)
ねんねぐゎし ねんねぐゎし (ねんねこせ)
ねんねぐゎし〜よ(ねんねこせ)
ねんねぐゎし ねんねぐゎし (ねんねこせ)
しだかかじぐゎぬ (涼しい風が)
ふしゃらばや (欲しいのなら)
ねんねぐゎし ねんねぐゎし (ねんねこせ)
ねんねぐゎし〜よ(ねんねこせ)
ねんねぐゎし ねんねぐゎし (ねんねこせ)
あだんぬしやいじ (アダンの下へ行き)
はじあびら (風にあたろう)
ねんねぐゎし ねんねぐゎし (ねんねこせ)
ねんねぐゎし〜よ(ねんねこせ)
東(あが)ろうざ(石垣島)
九年母ん木(ぎ)木ぬ 下ながよ 香さん木ぬ 下ながよ
子守りゃ達ぬ 揃る寄てィよ 抱なァ達ぬ ゆら寄てィよ
ばんがむり(宮古島)
我んが守り ぷどうわさば (私が守り育てたら)
姉が漕ぎ ぷどうわさば (姉さんがゆらし育てたなら)
泣かだなしゅうてい母がぷいなり (泣かずに母さんのようになって)
言まだなしゅうてい親が丈なり (むずからずに父さんのようになってね)
雨やふいひんな(与那国)
北ぬさんがいてぃぬ たありん
牛ぬ鞍や 山羊に掛ぎてぃ
馬ぬ鞍や 牛に掛ぎてぃ
縦糸ん足らぬ 横糸ん足らぬりゃ
雨や降いひんなよ たんで たんで
北七(にしなな)つ星(ぶすぃ)ユンタ
北七(にしなな)つ 星(ぶすい)どぅよ (北七つ 星は)
天(てぃん)ぬ 阿司前(あずぃまい)から (天の役人から)
島治(すまうた)いで ゆちゃら (島を治めなさいといわれたが)
国治(ふんうた)いで ゆちゃら (国を治めなさいといわれたが)
んばでぃいずだる 故(ゆー)やんでどぅ (いやといった 故に)
ゆむぃでぃ受(う)きだる つぃにゃんどぅ (否といったわけで)
うすぃぬふぁーにうんうとぅしぬ (丑の方にふみ落として)
にしぬ ふぁーにうんうとぅしぬ (北の方にふみ落として)
まきぶどぅりしーうんさ (巻き踊りをしているよ)
ゆいぶどぅりしーうんさ (結い踊りをしているよ)
月ぬ美しゃ
月ぬ美しゃ 十日三日 (月の美しいのは 十三夜)
美童美しゃ 十 七つ (乙女の美しいのは 十七歳)
ホーイチョーガ
東りから上りおる 大月ぬ夜 (東から昇る 大きなお月様の夜)
沖縄 八重山 照らしょーり (沖縄も八重山も 照らして下さい)
ホーイチョーガ
あんだぎなーぬ 月の夜 (あれほど美しい月の夜)
我がけーら 遊びょーら (私たちも遊びましょう)
ホーイチョーガ
波照間島の上なか
波照間ぬ上なか (波照間の上に)
下八重山ぬ上なか (下八重山の上に)
ホーイチョーガ
昔世や給ぼられ (昔の世を給われ)
神ぬ世や給ぼられ (神の世を給われ)
ホーイチョーガ
波波
なーみなーみ
わんわちゃくい
ゆーちぬさーちぬ
はなもうもう
天(てぃん)の下(しちゃ)から
(てぃん)の(しちゃ)から
大波(ウフナミ)
持ち来(く)ぅ来(く)ぅ
名付けの子守唄(竹富島)
男子まぬ 名や のーてぃどぅ 付きょうる (男の子の名前は何と付けますか)
ふくれま てぃーどぅ 名や 付きょうる (保久利まーと 付けます)
うれみしゃ うれみしゃ ふくれま給られ (うれしいね 保久利まーの名を頂いて)
すっつぁら すっつぁら ふくれま給られ (誉れだ 保久利まーの名を頂いて)
女子まぬ 名や のーてぃどぅ 付きょうる (女の子の名前は何と付けますか)
かいせま てぃーどぅ 名や 付きょうる (カオセまーと 付けます)
うれみしゃ うれみしゃ かいせま給られ (うれしいね カオセまーの名を頂いて)
すっつぁら すっつぁら かいせま給られ (誉れだ カイセまーの名を頂いて)
〜おわりに〜
あけもどろの花のさいわたり
あれよ みれよ きよらやよ
かつて、琉球の先人達は、森羅万象と深く繋がり合って生きていました。
大いなる自然に、神仏の崇高さを見出し、
畏敬の念、畏怖の念を持って、賛美し、
祈り唱えながら、生きていたことが、
おもろに触れるとよく伝わってきます。
わらべうたや子守唄も同様です。
その一つ一つの旋律に残された唄のあまりの気高さに
現代を生きる私達は、どれだけ気付けているのでしょうか
その中に託された言霊(ことだま)や音霊(おとだま)を
どれだけ、感じることが出来るのでしょうか
変化する環境と調和し、しなやかに生き抜いてきた先人達は
常に唄を拠りどころとしてきました。
その凝縮された智慧のエッセンスを
口承文化として後世に唄い繋いで来たのが
わらべうたなのです。
今にも途絶えそうな得難きその一筋の光に あいまみえたとき、
はるか悠久の時を超えて、
いにしえから連綿と繋がる命の物語の中に、
私たちは、
たくさんの愛情と祝福を受けて誕生し
今、ここに生かされ、
そして、母として、
確かに命を繋いでいる歓びを
噛みしめることが出来るのです。
________________________
上記に歌詞は記載されていませんが、
首里の航海の安全を祈る唄『だんじゅかりゆし』で
幼子たちの人生の船出、そして親子の子育ての船出に、
カリー(嘉利、嘉例)をつけて、演奏会をスタートさせました。
そして、途中、赤ちゃんをゴロンと寝かせて
『波波』や『天ぬ下から』で布遊びをしたり、
竹富島で赤ちゃんの命名の時に唄われたという『名付けの子守唄』で、
会場に集まった全ての子どもたちの名前をみんなで唱和して唄ったり、
最後のアンコール曲で
赤田首里殿内を唄い、
つむぎちゃんがろうそくを消してくれて、
演奏会をおひらきにしました。
来場者の皆様に手みやげにご用意した
みぃ〜むーん食堂の美味しいお弁当。
喜んでいただけましたでしょうか?
お腹の中で、聴いてくれていた赤ちゃんたちが
誕生したときには、またみんなで、名付けの子守唄を唄いたいものですね。
ぜひ、また、いらして下さいね。
Posted by tingala at 11:07│Comments(2)
│ライアー演奏会
この記事へのコメント
ライアーコンサート、美しい響きに癒されました。
竹富のこもりうたでは、一人一人の名前を入れて歌ってくれて、
”きよら”さんたちの優しさと愛情を強く感じました。
自分もみんなも「うれみしゃ、うれみしゃ~」と、いいですよね~。
嬉しかったです。
きっと、息子もグレずに育つでしょう(笑)
しおりにあったように、
母として、確かに命を繋いでいる歓びを噛みしめることが
出来ました。
また、最高のおみやげ、おいしかったです。
竹富のこもりうたでは、一人一人の名前を入れて歌ってくれて、
”きよら”さんたちの優しさと愛情を強く感じました。
自分もみんなも「うれみしゃ、うれみしゃ~」と、いいですよね~。
嬉しかったです。
きっと、息子もグレずに育つでしょう(笑)
しおりにあったように、
母として、確かに命を繋いでいる歓びを噛みしめることが
出来ました。
また、最高のおみやげ、おいしかったです。
Posted by みよしや at 2010年07月02日 19:27
赤ちゃんや妊婦さんがあんなに集まると、
なんかホント、癒し空間だったよね。
今日から、琉球新報で、田中の連載『落ち穂』が始まりました。
毎週月曜日だそうです。
その第1回目は、その竹富島の『名付けの子守りうた』について
書いてあります。手元にあれば読んでね〜。
みぃ〜むーん食堂のお弁当も喜んで貰えてこちらも嬉しいデス。
毎度ありがとうね〜『みかわや』サン(笑)。
なんかホント、癒し空間だったよね。
今日から、琉球新報で、田中の連載『落ち穂』が始まりました。
毎週月曜日だそうです。
その第1回目は、その竹富島の『名付けの子守りうた』について
書いてあります。手元にあれば読んでね〜。
みぃ〜むーん食堂のお弁当も喜んで貰えてこちらも嬉しいデス。
毎度ありがとうね〜『みかわや』サン(笑)。
Posted by tingala at 2010年07月06日 00:48